足の痛み
足の痛み

足は体重を支え、歩行や立位、走行、階段の昇降など日常生活のあらゆる動作に関わる重要な部位です。足の痛みや違和感は歩行や運動に影響し、生活の質を大きく下げることがあります。症状を放置すると慢性化や関節変形、歩行障害につながることもあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。ここでは、足に関してよく見られる疾患や症状、原因、特徴、そして治療の考え方について詳しく解説します。
足底腱膜炎
(足底筋膜炎)
足底腱膜炎は、かかとの内側から足の指にかけて走る足底腱膜に炎症が生じる疾患です。朝起きた直後や長時間歩行した後に足裏の痛みが強くなることが特徴です。原因は長時間の立位や歩行、運動による負荷、扁平足や足アーチの異常などです。治療は、安静保持や鎮痛薬、インソールの使用に加え、足底のストレッチや筋力強化を行い、足底腱膜への負担を軽減します。症状が改善しない場合は、局所注射や衝撃波療法を検討することがあります。
足関節捻挫
足関節捻挫は、スポーツや日常生活で足をひねることで発生し、足首の痛みや腫れ、内出血、動作制限を伴います。初期治療はRICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)と鎮痛薬の使用が基本です。必要に応じて足首の固定や装具を用い、回復に合わせて足関節周囲の筋力強化やバランス訓練を行います。重度の靱帯損傷では手術による靱帯修復や再建が検討されることもあります。
外反母趾
外反母趾は、足の親指が内側に曲がり、関節が突出することで痛みや歩行の不快感を引き起こす疾患です。靴の圧迫や遺伝的要因、足のアライメント異常が原因となることがあります。治療はまず靴の見直しや装具の使用、足指のストレッチや筋力強化を行い、関節への負担を軽減します。症状が進行し日常生活に支障がある場合は、手術による変形矯正が検討されます。
扁平足・アーチ異常
扁平足や足のアーチ異常は、足にかかる負担のバランスが崩れ、足裏や足首、膝、腰への痛みを引き起こすことがあります。治療は、足底板(インソール)の使用や靴の調整によりアーチをサポートし、歩行や姿勢の負担を軽減します。また、足底やふくらはぎのストレッチ、足の筋力強化を行うことで痛みの軽減や再発防止に役立ちます。
足趾の靱帯・腱の障害
足趾の靱帯や腱に炎症や損傷が生じることで、足の指の痛みや腫れ、動かしにくさが現れることがあります。原因はスポーツや過度の運動、外傷によるものが多いです。治療は、安静保持、鎮痛薬の使用、腱や靱帯への負担を避ける装具の活用が基本です。必要に応じてリハビリを行い、足趾の柔軟性と筋力を回復させます。重度の場合は手術による修復が検討されることもあります。
足の神経障害
(モートン病・末梢神経障害)
足の神経が圧迫されることで、足指にしびれや痛み、焼けるような感覚が生じる疾患です。モートン病は、主に第3・4趾間の神経圧迫による痛みが特徴です。治療は、靴の調整やインソールによる神経圧迫の軽減、鎮痛薬や物理療法で症状を和らげます。保存療法で改善が難しい場合は、神経の解放手術が検討されます。
日常生活では、足に過度な負荷をかけないことが慢性痛予防に重要です。長時間の立位や歩行の際には適度に休憩を取り、足裏やふくらはぎのストレッチ、足指の筋力強化を取り入れることが効果的です。靴の選び方やインソールの活用により、足への負担を軽減することも痛みの予防につながります。痛みが強い場合は温熱療法やマッサージで血流改善を行い、足周囲の筋肉や腱の緊張を和らげることも有効です。
足の痛みやしびれ、腫れ、歩行困難が日常生活に支障をきたす場合は、早めに整形外科で診察を受けることをおすすめします。早期に原因を特定することで、保存療法やリハビリを適切に行い、症状の改善や再発予防につなげることが可能です。足底腱膜炎や外反母趾、靱帯損傷、神経障害などは進行すると手術療法が必要になる場合もあるため、症状の初期段階での受診が重要です。当院では、精密な診断から保存療法、必要に応じた手術やリハビリまで一貫して対応し、足の痛みや機能低下の改善と歩行や日常生活の質向上をサポートしています。
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